更新が遅くなりすみません。
0.総論
民事実務科目で問われるのは、民法と民事訴訟法、民事執行法・民事保全法です。以下、それぞれの対策について述べていきます。
民事実務科目で問われるのは、民法と民事訴訟法、民事執行法・民事保全法です。以下、それぞれの対策について述べていきます。
といっても、基本は今までに勉強してきたことの復習で充分だとは思いますし、この辺りになると紹介する本なども他のブログ等と同じになってきますので、どれだけ意義があるのか不明ですが。
1.民法
民法は、要件事実を中心に問われます。
いろいろと批判はあるものの、やはり、法曹会の出している『新問題研究』が軸になるのかなと思います。暗記だけでは駄目だとは言われますが、新問研に出てくるものぐらいは条件反射的に出てくるようにしないと厳しいと思います。
ただ新問研ではやや足りないですし、口述試験では要件事実の知識そのものよりも、なぜそれが請求原因事実になるのかといった理由が主に問われます。
このあたりについては、大島眞一「完全講義 民事裁判実務の基礎〈上巻〉」を読んでいくのがいいかなと思います。この本は、司法研修所説に沿って書かれていますし、分厚い見た目のわりに早く読み進むので、2,3日もあれば読み終わると思います。
他の選択肢としては、岡口基一「要件事実マニュアル 第1巻(第4版)総論・民法1」「要件事実マニュアル 第2巻(第4版)民法2」あたりかなと思います。
このあたりについては、大島眞一「完全講義 民事裁判実務の基礎〈上巻〉」を読んでいくのがいいかなと思います。この本は、司法研修所説に沿って書かれていますし、分厚い見た目のわりに早く読み進むので、2,3日もあれば読み終わると思います。
他の選択肢としては、岡口基一「要件事実マニュアル 第1巻(第4版)総論・民法1」「要件事実マニュアル 第2巻(第4版)民法2」あたりかなと思います。
要件事実の学習では、なぜそれが請求原因事実/抗弁事実になるのか、というところを自分で説明できるようになることが重要です。
例えば2014年では、譲受債権の行使に対し、債務者が譲渡禁止特約の抗弁を主張する際、譲受人が特約の存在について悪意であったことについて債務者が主張立証責任を負う理由について、説明を求められました。
こういう問いに対し自信を持って答えられるようにしておけば、対策としては十分だと思います。
2.民事訴訟法
民事訴訟法については、民事訴訟の手続の流れを把握しておくことが重要になると思います。
重点的に勉強するとしたら、証拠のあたりだと思います。証拠の提出の仕方等については論文の勉強では出てこないので、このあたりについて、一度確認しておけば安心です。
一つ書籍を挙げておくと「民事裁判実務の基礎/刑事裁判実務の基礎」は基本書等では手薄な手続に関するところについての記載が多いのでよいかな、と思います。著者はロースクールで派遣教官として実務科目を教えている方々なので、予備試験のレベルとしても適切ではないかと。
3.民事執行法・民事保全法
民事執行・民事保全法については、それほど難しいことは聞かれていないのが過去問の傾向です。ここで言う「難しい」とは、いわゆる学説の分岐やその理由までは聞かれない、ということです。
したがって、試験対策としては、「現状実務はどういった考えに沿って動いているか」を把握しておくことで十分だと思います。
この観点からは、まず、前回の記事でも紹介した、辰巳法律研究所の「司法試験予備試験法律実務基礎科目ハンドブック〈1〉民事実務基礎」の民事執行法・民事保全法についての部分をざっと読み、理解し、それから一冊教科書・基本書を読む、という形で対策をすれば十分だと思います。
教科書・基本書としては、
・和田吉弘「基礎からわかる民事執行法・民事保全法 第2版」
・上原=長谷部=山本「民事執行・保全法 第4版 (有斐閣アルマ)」
・中西=中島=八田「民事執行・民事保全法 (LEGAL QUEST)」
のあたりから、読んでみて肌に合うものを使えばいいと思います。
筆者は、和田先生のものを使用しましたが、一番薄いからという単純な理由です。とりあえず通説判例を押さえることが目的なので、定評のある本ならば問題ないと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
刑事実務対策については早く更新できるように頑張ります。
したがって、試験対策としては、「現状実務はどういった考えに沿って動いているか」を把握しておくことで十分だと思います。
この観点からは、まず、前回の記事でも紹介した、辰巳法律研究所の「司法試験予備試験法律実務基礎科目ハンドブック〈1〉民事実務基礎」の民事執行法・民事保全法についての部分をざっと読み、理解し、それから一冊教科書・基本書を読む、という形で対策をすれば十分だと思います。
教科書・基本書としては、
・和田吉弘「基礎からわかる民事執行法・民事保全法 第2版」
・上原=長谷部=山本「民事執行・保全法 第4版 (有斐閣アルマ)」
・中西=中島=八田「民事執行・民事保全法 (LEGAL QUEST)」
のあたりから、読んでみて肌に合うものを使えばいいと思います。
筆者は、和田先生のものを使用しましたが、一番薄いからという単純な理由です。とりあえず通説判例を押さえることが目的なので、定評のある本ならば問題ないと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
刑事実務対策については早く更新できるように頑張ります。
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